スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【Dragonborn】EP.3 - Serenade



”愛しき母、愛しき母よ。あなたの子をお送りください。卑しむべき者の罪は、血と恐怖で清められなければならないのです”

”ついに来てくれた。来てくれると思ってた!”

”母さんが… 死んだんだ。それで僕はひとりぼっちになって、リフテンのひどい孤児院に送られた”

”院長は悪人で、ひどい女なんだ。親切者のグレロッドなんて呼ばれてるけど、親切なんかじゃない。僕らみんなをオモチャみたいに扱うんだ”

”だから逃げ出して、家に戻ってきたんだ。それで、黒き聖餐をしたらあなたが来てくれた!”

”あの親切者のグレロッドを殺してよ!”

―― Aventus Aretino






ep3-1-1.png

あの仮面の片方が持っていた手紙……内容は行き先や移動手段の指示を除けばただ”ミナ・ハーカーをぶっ殺してこい”と書かれただけの代物だったが、これはいわば招待状のようなものだ。
ミラークとかいう奴からの最高に素敵な招待状はたしじょう ……誰に喧嘩を売ったのか、彼女が何者であるのか、それを解っているのか解っていないのか。何にしても、一度その顔を拝んでみたいものだ。


ep3-2.png

とは言ったものの、本来ならミナがいま一番会ってその顔を殴ってやりたいのは、退屈しのぎでこのスカイリムに彼女を”飛ばした”あの狂った爺さんだ。
こっちで目が覚めたとき、ミナは大空を舞っていた。否、正確にはものすごい勢いで落下していた。そのとき、とても大きく真っ黒な何かが目の前を通り過ぎたのを記憶してる。そして……死んだのだ。背中から地面に激突して、骨も内臓も全部がぐちゃぐちゃになって。ジジイはそんな状態になった彼女を見て腹を抱えて笑っていた。忌々しい。
いつもならそんなことには絶対にならないが、あのときはまだ意識がハッキリとしていなかったし、体勢を整えるにはあまりに急なことだったのだ。吸血鬼の力でこうして無事に蘇生はしているが、あのときの激痛は生涯で上位三位くらいに入るほどの痛みだった。全くもって忌々しい。
だが張本人いわく、やつはいま『いくつかの次元といくつかの世界を散歩している真っ只中』らしく、さしものミナも次元を渡り歩く能力は持ってはいないし、そもそもそういう概念をまだ理解できていないので渡りようがない。つまり、会うに会えない。


ep3-3.png

であれば、やはりいま一番に殴りつけるべきなのは喧嘩を吹っかけてきたミラーク一派であろう。
先の手紙から逆算すると、そいつはソルスセイムという所にいて、そこにはここ、ウィンドヘルムから船を使って行けるらしい。
あのあとすぐに出立したが小走りで6時間”も”かかってしまい、すっかり夜だ。星が見える良い夜ではあるが、この時間から船は出るのだろうか。
とりあえずは港に行こう。


ep3-4.png


ep3-5.png

今更ながらに、ふと疑問に思う。
あいつらは言っていた。お前は偽のドラゴンボーンだと。それがエイドラ九大神の長、アカトシュの加護を受けたドラゴンを滅ぼす英雄のことを指すのであればとんだ人違いだ。偽もクソない。
いったいなぜ自分が狙われたのか。なぜ敵は自らの敵を見誤ったのか。なにか別の、誰かの意図が働いているのか……


ep3-6.png

「あたっ」

何かに……いや、どうやら人にぶつかったようだ。


ep3-7.png

「すまない。前を見ていなかっ……」


ep3-8.png

――ほんの一瞬。


ep3-9.png

印象的な黒く暗い瞳。それは深淵とも言い、漆黒とも言い、常しえの闇とも言える。そして、吸血鬼にとってはとても馴染み深いこの匂い……血だ。
この女はいま人を殺してきたに違いない。そしてそれはきっと初めてではない。その顔も、垣間見せたその殺気も、”初夜”を終えた女のものではない。
……だが、そうであるにも関わらず、この女の目はどこか澄んでいて、どこか"正常"を感じてならない。本来ならば狂人のみが歩むべき道を、常人のまま歩いているような、そんな可笑しさを感じる。
あるいはそれこそが……


ep3-10.png

とても興味深い。こんな人間は始めてだ。いますぐにでも血を頂いて、その魂を、記憶を、思念を共有したい。なにがこの女をそうさせているのかを知りたい。
だが、まだ駄目だ。きっとこいつはいま以上に、”いい女”になるに違いない。まだ駄目だ。まだ殺しては駄目だ。
吸血衝動というのは時として人の食欲と性欲それ以上だが、これは御さねばならない。眼前のこの獲物が、もっと喰い甲斐のあるものに仕上がるまで……
嗚呼、やはり人間は素晴らしい。なぜ人間はこんなにも美味しそうなのだろう。


ep3-11.png


ep3-12.png

「あら、ごめんなさい。道の真ん中で……つい考え事をしててね。怪我はない?」


ep3-13.png

「ああ。大丈夫だ。俺も前を見ていなかった。こちらこそすまない」


ep3-14.png

「そう……良かった。じゃあね」

そう言うと女は軽く微笑んで、すぐ傍の民家へと消えていった。

「さようなら。黒い目の人。いずれまた……必ず」


ep3-16.png

今日は本当に良い夜だ。あんな面白いものに出会えるとは。
もはやドラゴンボーンがどうだのはどうでもよくなってしまった。いまはただ、これから先の出来事が退屈なものにならないことを願うばかりだ。
待っていろミラーク。化け物が行くぞ。お前を殺しに……


ep3-17.png

「あれっ」

港ってどこだ?




あとがき

今回は闇の一党に入る前の小夜に登場してもらいました。懐かしい髪型ですね。
冒頭にアレティノ坊やのセリフをもってきたのはもちろんこのためです。坊やが依頼して、小夜がそれを遂行したわけですね。そしてここから小夜の一党としての物語は始ると。
補足ですが、小夜はスカイリムに来る前からすでに人を何人か殺しています。暗殺者としてではありませんが。それを語る日ははたして来るのか!私にもわかりませんw

あとですね、アレティノ坊やの黒き聖餐のときのセリフなんですが、日本語化環境での字幕とセリフは
「愛しき母、愛しき母よ。あなたの子をお送りください。卑しむべき者の罪は、血と恐怖で清められなければならないのです」
なんですけど、これ正確には
「愛しの母、愛しの母、あなたの子供を私の元へ届けてください。卑しい者の罪を血と恐怖をもって清めなければならないのです」
なんですよね。これはスカイリムにありがちすぎる誤訳によるものなのか、はたまた彼が子供であるが故の間違い(つまり公式)なのか、どっちなんでしょうね。

ではでは、次回はいよいよソルスセイム突入です!お楽しみに!


関連記事

-11 Comments

いなな " "
いやあ、相変わらずの素晴らしいダーク感(´ω`*)
今回も見入るように読ませていただきました!
小夜姉貴のシャフ度がもうカッコよくてたまらんとです!
2015.05.31 21:40 | URL | #- [edit]
黒大将 " "
いやさ、ミナ姐さん、かっこええ・・・
惚れてまうわぁ・・・

台詞回しとかすごく好きで、自分も色々考えて文章作らないといかんですなぁ。
ロングの小夜さんもかっこええし、雰囲気すごいし、毎回楽しみにしてますのでがんばってくださいまし。
2015.05.31 22:09 | URL | #- [edit]
ベルルスコーニ " "
更新お疲れ様です
「あたっ」とか「あれっ」とかミナさんの意外な可愛さが見れました
しかし、小夜さんとミナさんはこういう出会いがあったのですね~
もしかして、小夜さんの最期を看取るのはミナさんなのでは…と勝手に妄想してしまいました(´-ω-`)
2015.05.31 23:04 | URL | #- [edit]
廃人a " Re: タイトルなし"
> いななさん

ありがとうございます。ダークなのは得意です( ´_ゝ`)b
といっても、この物語のテーマはハートフルボッコなのでもうちょいスカッとする方向にもっていきたいですね。
まぁ今後のクエストの内容しだいなんですが……こう、ダークだけどスカッとろするようなね…なにを言ってるんでしょうかね。

> 黒大将さん

うちの台詞回しは完全にヘルシング…ひいてはヒラコー御大の影響を受けまくってるので、そのおかげですねww
ありがとうございます!頑張りやす!

> ベルルスコーニさん

乙ありです!
ミナはなんというか…堅いところと柔いところ?の使い分けが(私自身が)楽しくてやってますww
ギャップ萌えともいう。
小夜とミナ、場合によってはそういう最期もあるでしょう。この世界に決まったことなんて何もないのだ(ドヤァ
2015.06.01 00:38 | URL | #- [edit]
名無し " "
ミナちゃんかわええわ〜
てっきり常に尊大なタイプかと思いきや相手によってはこんな風にかしこまったりもするんですね。さてはお茶目な面もたくさんあるな……?
2015.06.01 07:09 | URL | #- [edit]
yoituki " "
更新お疲れ様です!

ミナさん、実は天然キャラ・・・か・・・?w
「吸血衝動」あたりのミナさんの考えは、成程、な感じですね。
その辺の考え方は、私の動画の方の参考にさせて頂こう(エw

次回も楽しみにしています♪
2015.06.01 16:23 | URL | #- [edit]
THOKO " 間違い"
過去のお話。
綺麗だなぁ。あの長い髪。
闇の一党に入る前の小夜さんってこんな雰囲気だったのですね。

アレティノの翻訳は、間違いで良いのだと思います。(英語本業からすれば)
それ故、夜母は反応しなかった。けれど、闇の一党は反応して。
そんな流れがあって良いのかなと思います。

間違っていたから本物は現れず、でも、ホントの願いだからこそ”誰か”に届いた。
そこからくる「一党頭目の彼女」とのすれ違いが、「闇の一党の悲劇」の始まりと考えると、
おもしろそうですよね。

平野御大とか奥瀬サキ氏の匂いが・・・(いや、好きなのですけれども)
今後も楽しみにさせてくださいね。
ありがとうございました。
2015.06.02 09:46 | URL | #vXeIqmFk [edit]
廃人a " Re: タイトルなし"
> 名無しさん

ありがとうございます!
尊大ではありますが、筋道と礼儀はわきまえているという感じですかね…?
そこらへんのニュアンスはなかなか言葉では言い表せませんが、早い話がミナはギャップ萌えの塊ですw

> yoitukiさん

いつもありがとうございます~!
設定とか性格とか色々と詰めてるうちに知らぬ間にちょっと天然入ったキャラになってましたww
上の方にも言いましたが、ホントにギャップ萌えの塊ですww だがそれがいい(自賛)

> THOKOさん

元々、私自身が「黒髪ロングでぱっつんが最強や!」という人間だったので、小夜を作った当初はこの長い髪型だったんですが、気分転換にぱっつんボブ?に変えたところこれが型にハマって、でそこからまら色々変わって…という感じですねw
アレティノの例のセリフはやはり間違っているのが公式、という認識で良さそうですか。そういうとこにも物語性というか、色々と考察する余地があるのは面白いですね。まさに、彼が正しく黒き聖餐を行っていて、小夜ではない別の誰かがそれを遂行していたら、小夜は闇の一党の暗殺者にはなっていなかったのですから。
いやー面白いですww ありがとうございます!
2015.06.02 21:02 | URL | #- [edit]
Gregory Thomas " Nice work! :)"
Wow, this is nice work. :) Not sure if you can read this message or not, but I also write stories too! You could check my skyrim stories out on my blog at "Cascadialegends.wordpress.com" just look under
the "cascadia adventures" tab when you get there, it would be pretty
cool if you checked out my blog! :) be sure to let others know
about me.

-from Gregory Thomas
2015.06.03 08:42 | URL | #- [edit]
廃人a " Re: Nice work! :)"
> Gregory Thomas-san

thank you for checking my blog !
however...sorry,I'm not good at English. Your story can not read to me...
sorry.
2015.06.05 01:08 | URL | #- [edit]
Gregory Thomas " That's fine :)"
Aww, sorry to hear that, but still thank you very much for your
response, I wish you good luck in your endeavors :)
2015.06.05 04:39 | URL | #- [edit]

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

trackbackURL:http://haijin0821.blog.fc2.com/tb.php/122-a7a5dcbd
該当の記事は見つかりませんでした。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。